世界を知れば知るほど、思っているほど世界は理解ある良心的な人ばかりではないのがわかります。苦しみの議論が絶えず飛び交います。人への差別で溢れかえっているように見えます。
すべての人が根っからの悪者とは限らない。正しく教えると改心する場合がある。
自分も例外ではない。小1、2の頃、同学年に特別学級の子が2人。大声で泣き叫ぶのを聞いたことがあった。幼い自分からしたら「ただのわがままで幼稚な子」だった。かれらがなぜ泣き叫んだのか、どんな障害があるのかは一切教わらなかった。親からは「かわいそうな子」とだけ教わってしまった。
当時は自分の場面緘黙症も両親から理解されていなかった。
ようやく理解を得て不登校になり、数年後に自分も時々特別学級へ通うことになった。その時には差別意識は一切なかった。かわいそうな子だとも思わなかった。
みんな朗らかでゆったりとして、いい学級だったと思う。
小1か2の頃に一度その学級の子と下校したことがあった。遊んだこともないのに一緒に帰ろう!と手をつないでくれた。信号までの道を2人で歩いた。手をつないで。
小学校卒業後しばらくして車ででかけた時、すっかり変声したその子と駐車場で会い、車窓の外で自分の名前を呼んでくれた。優しい子だな。いつまでも心に残っている。
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