ドン・キホーテは感覚地獄。
HSS型HSPとは、非常に敏感で繊細なのだけど強い刺激を求める人のこと。相反しているようですがこういう人が不思議といる。
HSPは犯罪や事故映像など刺激的なものが苦手な人が多い。
ところがHSS型HSPの私は強烈な刺激を求めて死体解剖映像(医学的に興味深い)を観たり、事故やシリアルキラーや死刑執行やドラッグについて知りたくて動画やwikipediaに長時間を費やしてきた。
ですから慣れてます。人身事故、流血、苦痛に耐える姿を見ることには慣れてます。
実際に目の当たりにして、どう感じたかです。
前を走る車が、赤信号で止まらずに人をはねてしまいました。
後ろを走っていた我が家の車のドラレコにもその瞬間はしっかりと録画されました。
ここで驚いたのは、緩やかに見えたスピードでも……帽子を被らず青信号の横断歩道を渡っていた人が数メートルはねられ頭を打って流血し動けなくなってしまったことでした。スピードだけでは事故を予測できず、軽症で済むとは限らない。意識はあり受け答えはできていました。
予想より遅く到着したはたらく車達。アスファルトには予想より少量…頭よりも小さめに見えた血溜まり。
ショックを受けているであろう運転手が、警官のひとりに怒鳴られていた。
運転手が落ち込んでいるとは想定していない様子で警官は怒鳴り続けていた。私にとって馴染み深いひとのように感じました。特性による怒りの問題と、それとは別の精神的な問題を抱えているように見受けられました。憶測でしかなくてもなんとなく、無理に張り上げた声とその雰囲気で。
家に帰ってから、哀れな運転手に対して涙を流しました。
でも私はかれらのことを一切知りません。あのときの心境は本当に憶測でしかないし、普段の暮らしもこれまで何年何年とたどってきた軌跡も、すべてを知りません。
怪我を負って血を流して運ばれた人、感情にまかせて怒る警官、うつむいて黙りこくる運転手でしかなかった。
ただの第三者である自分がかれらについて過度に心配し、思い返しては流す涙に意味がありますか。
ありません。
大丈夫。
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